
目次
南アフリカランドの特徴
南アフリカランドは非常に高い政策金利(6.25%)が魅力です。
一方、為替相場の変動率が高い通貨でもあります。
そこで、南アフリカランドで得られる利益と今後の見通しを考えながら、スワップポイント生活を送るための戦略を立ててみます。
南アフリカランド円のスワップポイントから金利を計算
南アフリカランド円のスワップポイントは、1番高いFX会社だと10万通貨当たり200円です。(為替レート:1南アフリカランド=6.52円)
金利換算すると、150円×365日÷(6.52円×1万通貨)×100=8.39%
南アフリカランドの政策金利は6.25%ですので、かなり頑張っています。→南アフリカランド円のスワップポイント比較表
ただし、為替レートの変動により受け取る利益は大きく変わります。そこで、南アフリカランド円の見通しも調べました。
南アフリカランド円の今後の見通し
南アフリカランド円の見通しを予想するうえで重要なのが、以下の4つです。
- 過去の値動き
- インフレ率
- 格付け
- 最安値
南アフリカランド円過去の値動き・10年チャート
今後の見通しを予想するには、まず過去どのような値動きをしてきたか知ることが重要です。
下の南アフリカランド円過去10年チャートを見てみると、2008年1月には16.31円だった為替レートが、2020年1月には7円台まで下落しています。

次に南アフリカランド円の変動率を1年ごとに調べました。プラスに変動する期間とマイナスに変動する期間が1年~2年間隔で交互に来ていますが、マイナスに動く方が若干変動率が高くなっています。
2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 |
-22.70% | +7.37% | -1.96% | +3.70% | -25.07% |
2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
+9.91% | +6.21% | -16.32% | +1.96% |
さらに、1年・3年・5年・10年ごとの過去の南アフリカランド円の値動きを調べましたが、現在は6.52円と円高が進行していて、すべての期間で下落していました。
1年上昇・下落率 | 3年上昇・下落率 | 5年上昇・下落率 | 10年上昇・下落率 | |
期間 | 2019年3月→ 2020年3月 |
2017年3月→ 2020年3月 |
2015年3月→ 2020年3月 |
2010年3月→ 2020年3月 |
南アフリカランド円 | -12.68% | -19.51% | -32.90% | -41.79% |
過去の値動きを見る限り、南アフリカランド円は時間の経過とともに若干下落していく傾向があります。継続して下がる通貨はインフレ率が高く、格付けが低い傾向にありますが、南アフリカランドもそれに当てはまるのか調べました。
南アフリカランドと日本円のインフレ率を比較
過去10年の南アフリカランド円のインフレ率は、すべての年で日本円よりも高くなっていました。また、年間平均インフレ率は日本円の0.32%に対して、南アフリカランドは6.10%です。
2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | |
南アフリカランド | 4.99% | 5.62% | 5.76% | 6.09% | 4.58% |
日本円 | -0.27% | -0.06% | 0.34% | 2.76% | 0.79% |
2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | |
南アフリカランド | 6.34% | 5.27% | 4.62% | 4.14% | |
日本円 | -0.11% | 0.47% | 0.98% | 0.99% |
南アフリカランドの格付け
南アフリカランドの格付けは、2017年4月からS&Pで投資不適格級が続いています。一方、ムーディーズでは投資適格級です。
2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | |
S&P | BBB- | BB | BB | BB | |
ムーディーズ | Baa2 | Baa3 | Baa3 | Baa3 |
2020年3月時点の格付けは以下の通りです。
- S&P:BB(投資不適格級)
- ムーディーズ:Baa3(投資適格級)
南アフリカランド円の最安値
南アフリカランド円の最安値は2009年~2014年の間、更新されませんでしたが、2015年・2016年で更新されました。つまり、5年~10年の周期で更新されていく可能性が高いです。
年 | 推移 |
2008年 | 7.62円<最安値更新> |
2009年 | 8.41円 |
2010年 | 10.98円 |
2011年 | 8.94円 |
2012年 | 8.67円 |
2013年 | 9.22円 |
2014年 | 8.93円 |
2015年 | 7.53円<最安値更新> |
2016年 | 6.39円<最安値更新> |
2017年 | 7.75円 |
2018年 | 7.07円 |
2019年 | 6.75円 |
南アフリカランド円の今後の見通し まとめ
- 過去の値動き:下がりやすい
- インフレ率:高め
- 格付け:微妙
- 最安値:5~10年の周期で更新
南アフリカランド円は下落しやすい通貨ペアといえます。2008年9月~2018年9月での過去10年間の下落率は46.7%で、年間平均4.7%下落しています。
インフレ率が高めで、今後も、そのペースで下落していく可能性が高いです。
南アフリカランド円でスワップポイント生活を送るための投資戦略
南アフリカランド円の年間変動率から、上昇する年と下落する年があることがわかります。また、
- 上昇よりも下落の割合が高い
- 下落した年が続いた後は、上昇する年が続く
- 上昇すると1年は上がり続ける
これらのことから、南アフリカランド円の投資戦略として
- 常に保有し続けるスタンスは危険なので保有期間を決めておく
(最大でも5年間) - 購入は、1年前に比べ、南アフリカランド円の為替レートが下落した時、もしくは10回以上に分けて時間分散購入する(時間分散では購入の間隔を1か月程度開ける)
- 通貨の上昇or横ばいが2年程度続いたら、いつ下落してもおかしくない状態になるため、少しずつ売却
といった手法が有効です。
南アフリカランド円の詳しい売買タイミングについてはこちらで検証しました。
→南アフリカランド円の購入・売却タイミング
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